4月19日、軽井沢芸術倶楽部で演奏会を行いました。
宿泊施設のロビーとは思えないほど天井が高く、響きが柔らかに広がり、穏やかな音楽の夕べとなりました。
ご来場くださった皆さま、多大なサポートをいただきましたスタッフの皆さま、ありがとうございました。
演奏中の写真は主催の方に撮っていただきました
軽井沢で弾かせていただいた、92鍵のベーゼンドルファー ”ヨハン・シュトラウス”
その名の通り、ウィーンのヨハンシュトラウス記念館に保管・展示されている楽器の復刻モデルで、内側には美しい木目、足や譜面台にも装飾が施された、貴重で素敵なピアノです。
実はこのピアノ、毎年夏にご静養にいらしていた上皇后さまが練習されていたという、由緒あるピアノだそうです。
その謂れを伺い、10年前に参加した草津音楽祭での思い出が蘇りました。
大学一年生の夏休み、初めて参加した音楽祭の一環で、とあるホテルで開かれたロビーコンサートで演奏させていただいていると、途中周りが急にざわついたことがありました。
後から聞いたところ、上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)がそのホテルに宿泊することになっており、演奏中にちょうどロビーの横を通りかかられたという、、、(!)
間近に拝見できなかったのは残念でしたが、少しでも演奏を耳にしていただけたかもしれないと思うと、とても嬉しかったのを覚えています。
↑ ウィーンにあるヨハン・シュトラウス記念館。
ベーゼンドルファーやアマティ、貴重な自筆譜の数々でした。
留学中の2019年冬、平日の午前中に尋ねたら一時間半ほどお客が私しかおらず(笑)、記念館の受付をしていたおじいさんの解説を聞かせて頂いたり、ゆっくり見学することができました。
コンサートの翌日は仕事があったので東京へとんぼ返りでしたが、帰りがけに旧軽銀座に立ち寄ることが出来ました。奇しくもサミットの直後で観光客も少なく、教会まで散歩をしたり、有名なテニスコートの前でおいしいジェラートを食べたりと、良いリフレッシュとなりました。